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修理or交換の判断の仕方 Judge

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自動ドア修理で失敗しないためには、部分修理で対応すべきか、全交換で対応すべきかを見極める必要があります。
あなたの自動ドアは設置してから何年経っていますか?自動ドアの各部品にはおおよその耐久年数が決まっており、一定年数を経過した自動ドアは連続的に故障が発生します。今回の故障箇所だけを部分修理すると一見、費用的に安く見えますが、トータルで見ると高くつく場合があります。自動ドアが故障した際に、最適な対処ができるよう知識を身につけましょう。

自動ドアの耐久年数

自動ドアの耐久年数は製品や使用状況にもよりますが一般的に10年〜15年と言われています。10年を超えたあたりから故障が発生する事が多くなるようです。

部品ごとの交換時期

部品名 推奨交換目安
使用年数 動作回数
モーター 7年 300万回
コントローラー 7年
各種センサー/
タッチスイッチ
5年
ドアハンガー(吊り車)
樹脂製/ウレタン製
3年/7年 200万回/300万回
プーリー 7年 300万回
ベルト 5年 500万回
レール 状態による

参考:ナブコシステム株式会社、保守部品推奨交換時期
(https://www.nabcosystem.co.jp/support/replacement/)

自動ドアは多くの部品によって動いていますが、これらの部品にはすべて寿命があります。自動ドアトップシェアのナブコシステム株式会社のサイトに部品ごとの推奨交換目安が記載されています。(図参照)

推奨交換目安となっているため、実際に故障するのはもう少し先になることが多いですが、いずれにしろ開閉動作による摩擦と経年劣化により、各部品はいつか故障を引き起こします。

使用年数と故障発生率

自動ドアは使用年数や動作回数を重ねるにつれて摩擦や経年劣化で故障発生率が高くなります。メーカーに寄っては部品ごとの推奨交換時期をもうけている会社もあります。交換するかどうかの判断はオーナー次第ですが、一定期間(約10年)を過ぎたあたりから故障発生率がぐっと上がります。

使用年数と故障発生率

■まとめ

自動ドアは部品ごとに耐久年数があり、目安として10年を過ぎると様々な部品が故障する。

部分修理と全交換の費用比較例

CASE

設置して12年目、両開きの自動ドアが動かなくなったと連絡があり専門の修理業者2社に調査してもらった結果、原因はモーターの故障と判明。

自動ドア修理専門業者A

出張費
5000円
作業料
15000円
モーター交換
10万円
費用総額
12万円

自動ドア修理専門業者B

出張費
5000円
作業料
20000円
装置全交換
275000円
費用総額
30万円

あなたはどちらの業者に頼みますか?

あなたはどちらの業者に頼みますか?

Answer

モーター交換
自動ドア修理専門業者A

12年目 モーター交換
12万円
13年目 センサー交換
7万円
13年目 プーリー交換
4万円
14年目 吊り車交換×2
4万円
14年目 ベルト交換
5万円
15年目 コントローラー交換
14万円
15年目 レール交換
12万円
修理総額
58万円

装置全交換
自動ドア修理専門業者B

12年目 装置全交換
30万円
10年程度は故障なし
修理総額
30万円

12年目にモーターが故障した自動ドアの修理対応方法を比較したシミュレーションです。部分修理でモーター交換の対応を行い、その後13年目〜15年目にかけてモーター以外の部品が耐久年数を迎え次々に故障してしまった場合と、自動ドア装置の全交換を行なった場合は修理総額に2倍近い差がでてしまいました。

「なぜこんなに高くなってしまうの?」と思われるかもしれませんが、故障の都度、故障箇所を調査し、故障部品を取り外す作業工賃、新たに取り付ける部品代金、出張費用などを考慮すると仕方ありません。故障の都度、自動ドアが止まってしまう不便を考えると初回故障時に装置の全交換をしておいたほうが結果としてよかった事になります。

もちろんこれはシミュレーションなのでこの通りになるとは限りませんが、メーカーが公開しているように各部品には耐久年数があるのでいずれは劣化、摩耗により故障を引き起こします。自動ドアが故障した際の対応方法は、自動ドアの寿命が10年〜15年である事を知った上で、部分修理が良いのか、装置の全交換が良いのかを判断しましょう。

■まとめ

自動ドア修理の対応方法は全体の耐久年数を考慮した上で、部分修理と装置の全交換のどちらの選択が良いか見極めましょう。

部品修理と全交換、結局トクなのはどちらなのか

自動ドアの設置からまだ年数が経っていない

自動ドア設置から数年の間は、初期不良が起こりやすい「初期故障期間」や、部品不良などで故障する「偶発故障期間」です。自動ドアの劣化による故障ではない場合は、、故障原因の部品を交換するだけですので全交換ではなく、部品修理で解決します。

■部分修理

自動ドアの設置から数年以内に発生する初期不良や部品不良の場合は部分修理で解決する。

トータルでかかる修理費用のコストを抑えたい

設置からそれなりに年数が経過しており、今後も部品の故障が発生する可能性が高い場合は、一度自動ドアの部品を全交換して綺麗な状態にした方が良いでしょう。1回の修理費用が高くなってしまっても、故障の発生率が低下し、長く安全に自動ドアを使用することができます。

■装置の全交換

自動ドアの設置から10年前後経過している場合は他の部品も故障する可能性が高いため全交換するのが望ましい。

修理or交換の
判断の仕方まとめ

想定外に起こった自動ドアの故障、なるべく安価に修理を済ませたいというのが本音だと思います。今回の修理の見積もりだけを比べると、故障箇所だけの部分修理が安く見えます。

しかし自動ドアの寿命を考慮すると設置して10年を超えた自動ドアの場合、装置の全交換をしたほうが数年先まで見越した時に結果、安価になることが多いのが事実です。

設置して10年を超えた自動ドアが故障した場合は、原因箇所の修理見積もり装置の全交換の見積もりとともに、故障箇所以外の劣化・摩耗度合いを専門のエンジニアに聞いてみましょう。

修理or交換の判断の仕方まとめ


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